人気低迷の新日本プロレスでの大勝負!アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ

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空前の新日本プロレスブームにもかげりが見えてきた。人気選手の離脱が大きかった。

長州軍団やUWF軍団など一気に抜け、興行成績も明らかにダウンしている。テレビのカードも一気にレベルが落ちた。

残ったレスラーやストロングマシン軍団なども一生懸命やっていたが新日本プロレスのストロングスタイルからはかけ離れている。

新日本プロレス人気低迷とプロレス離れ

僕のまわりでもプロレスを見ている友人が一人、また一人と減っていった。高校時代は多感なときでもあり、まさしく青春時代である。クラブ活動に燃える友人、怖い先輩方と不良の世界に入ってしまった友人、アニメやパソコンに目覚めて孤立していく友人、女性交際に狂った友人。

そんななか僕は一人でプロレスを見ていた。「まだプロレス見てるの?」と言われることもあった。それくらい新日本プロレスが落ちていた時代だ。

ブルーザー・ブロディを全日本プロレスから引き抜き?

そんなころプロレス界での史上最大の引き抜き事件が起きた。厳密には全日本プロレスの契約が終了して、新日本プロレスとの契約が成立しただけのことかもしれないが、僕にとってはトップクラスの事件であった。

全日本プロレスのエース外国人レスラーが新日本プロレスに移籍して、スーツ姿のブロディがアントニオ猪木に宣戦布告に訪れて睨みあった。眼力のある選手同士の睨みあいだ。

友人たちにブロディの移籍を伝えても「へー」の一言である。全日本プロレスを見ていれば必ずブロディの試合を見ているはずだ。もちろん実力はずば抜けている。ジャンボ鶴田との死闘は素晴らしい試合だった。

ただ他の外国人選手とは何かが違った。ハンセン、ファンクス、ブッチャー、マスカラス…などたくさんの人気レスラーがいたがブロディだけは異質だった。ある意味ブロディの人気は、マニア的な人気だったかもしれない。

そんなブロディとアントニオ猪木の対戦が始まる。全盛期のブロディと年齢的にも下り坂の猪木。僕の目には猪木が一方的に負けるイメージしか浮かばなかった。僕のイメージでは猪木は日本人や、身体の大きくないテクニック系の外人レスラーとは良い試合をするが、ラフファイト系の外国人との良い試合は見たことがなかった。

アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディの試合展開

新日本プロレスと全日本プロレス、その国境を越えて乗り込んできた、キングコング。まさにキングコングであった。なんと試合開始前にブロディはアントニオ猪木をチェーンで襲撃し左腕を負傷させた。

この殺伐とした雰囲気がまさしく新日本プロレスだ!久しぶりに猪木のライバルになれそうなレスラーの登場。負傷により猪木の闘魂に火が付いた。左腕をかばいながらの猪木の攻撃がはじまる、ドロップキックに延髄斬り、コブラツイストからの卍固め。

だがブロディも負けてはいない。軽量の猪木を吹っ飛ばしていく。相手を見下すようなキック、ギロチンドロップがとても似合う。キングコングスラムに猪木は闘魂バックドロップ!そして凶悪外国人レスラーの対戦時に見られる腕折り。タイガージェットシンの腕を折ったまさしく腕折りだ!

さらにナックル攻撃!本来は反則なのだが猪木のストレートのパンチは絵になる。古舘伊知郎がいつも言っていた弓を弾くストレートだ。全日本のテリーファンクのパンチとはまったく異質である。

猪木は攻撃をブロディの右膝に集中させる。キックにストンピング、場外でのフェンス攻撃でブロディは膝から流血。超獣と闘魂の死闘であった。両国国技館は儀式のような猪木コールが何度も起きる。

またブロディも負け時に遠吠えを上げる。試合は壮絶な死闘の末、場外転落し両者リングアウト。猪木は左腕、ブロディは右膝と負傷しまさしく痛み分けで終わった。

アントニオ猪木のラフファイト

初代タイガーマスクの引退により、佐山サトルという神を失った僕の信仰の対象はアントニオ猪木になっていった。まさしく、猪木なら何をやっても許されてしまうような神だった。その神、猪木が「猪鬼」になった瞬間だった。

若いころの猪木のラフファイトをビデオで見たことはあったが、猪鬼ではなかった。まさしくブロディ戦により猪木は、鬼畜へと覚醒していった。そんな試合でもあった。その鬼の前にキリスト化した超獣が登場した。

(文・GO)

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