剣道で左足踵は床に着ける?浮かせる?癖を直して間合いをつかむ練習法

高校に進学し、剣道に打ち込む日々を期待していたのですが、私は体調を崩して転校することになりました。

転校先は、通信制の高校。その高校は創立してまだ年数が浅かったため部活動も少なく、その中に剣道部はありませんでした。

これが挫折か…などと思って途方に暮れていると、新しく担任になった先生が声をかけてくださいました。

「中学で剣道やってたの? 剣道部がないなら作ればいいよ!」

と言われ、私は、沈んでいたところに新たな道が開けたように感じました。

定時制高校で剣道部を設立

そんな風にして、先生は早くにも県内の定時制・通信制高校に連絡を取ってくださり、いろんな所に働きかけて下さいました。

おかげで部員一人という剣道部ができました。それから先生が呼び掛けてくださったこともあり、少しずつ仲間ができました。

そして県内の定時制・通信制高校の剣道部員が集まり、合同稽古ができる日が来ました。

他校に、大学でも剣道をされていた先生がいらっしゃったので、ご指導していただくこととなりました。

剣道で左足踵は床に着ける?それとも浮かせる?

右足を前にして構える剣道では、後ろ側に来る左足の踵は「床から僅かに離れているのが望ましい」と言われています。

左足の踵を床にべったりつけていると反応速度が遅くなります。かといって、相手との激しい接触を伴う剣道では常に踵を受けせておくのは難しいものです。

一般的には、左足を床から浮かせて構えられるようにすることが課題となりますが、私の場合は反対でした。踵が浮きすぎていたからです。

先生は、私に構えをしてみるように言われ、足元を見てみると、確かに左足のかかとが高く上がっていることに気づきました。

左足が床から浮きすぎているため、もっと左足にも体重をかけて床に近づける構えへの矯正が必要でした。

左足の踵が浮いた状態で踏み込むと、左足が後ろに残ってしまい、跳ね足という状態にもなっていました。それともう一つ、間合いが近いということに自覚がなく、相手にとって優位な間合いになりやすいということも気づかせてもらいました。

左足を脚の付け根から前に向ける練習

左足を改善させるべく、先生に言われた通り、左膝を内側に向ける練習を始めました。

足の付け根から前向きに治すよう意識を変え、左足を床すれすれになるよう、ぐっと下げるように体重の重心に気をつけて稽古をしました。

これがなかなか難しく、頭で理解しても身体が思うようにならず苦戦しました。しかし、良くないこの癖は中学の時から直すよう忠告されていたものでした。今が直す時だという気持ちで取り組みました。

左足に体重をかけて左右のバランスをとる練習

両足に同じように体重をかけることも難しかったため、先生からのアドバイス通り左足にうんと体重をかけてみたところを、先生に横から見てもらうのです。

両足に同じ程度に体重をのせた状態を確認してもらいます。そこでようやく、左右の足に5対5で体重をかけていることになります。

その足のまま、やや右足に体重をかけてみるという方法です。左足の膝は、右足に体重が多く乗っていることでかくんと休んでしまっていたので、これを適度に伸ばすようにも気をつけました。

踏み込んだときに左足を引きつける練習

左足が残ってしまうという弱点もあるので、踏み込んだら左足をすぐに引きつける練習も行いました。

踏み込んだ後、左足を使って前進し、素早く引きつける。太ももの筋肉から動かすように意識を変えました。

これはもう、何度も繰り返し身体に覚えさせるようにしました。

一足一刀の間合いの感覚をつかむ練習

次に、間合いの取り方を改めて教わり、姿勢を正すように意識を持っていきました。

近間で危ない状態になっていたので、自分にとっての一足一刀の間合いとは、どこなのかをつかむ練習を行いました。

まず触刃の間に竹刀を合わせ、一足一刀の間合いに入って踏み込みます。

また、頭の上から糸で引っ張られているようなイメージをもって、両足に乗せる体重のバランスを意識的に左の方にかけ前のめりにならないよう気をつけ、背筋を伸ばしました。

私は、こうした身体の使い方を間違えていたので、正しい知識を学び直しました。

まだまだ改善の余地は残りますけど、少しずつ変化が出てきました。

左足に重心をかけるようにしたことで、前に比べてとても安定した構えになったように思います。

以前の間合いのように近間になったら、ぐっと間合いを切る。間合いを取り直す。

一足一刀の間合いの感覚を徐々につかんだ状態で試合に臨むことができ、以前より無駄に遠間や近間から打つことを減らせました。

試合の中でも変化を感じることができ、なかなか直らなかった癖も少しですが消えたようで、練習の成果となってうれしかったです。

お世話になった先生方にとても感謝しています。

(文・しろくま)