K-1とボクシングどっちが強い?魔裟斗vs大東旭に見るローキックの威力

2005年大晦日のDynamiteに出場した魔裟斗。前年の山本KID徳郁との異種格闘技戦では瞬間最高視聴率が30%超えで紅白をも上回った。

そんな魔裟斗だが、同年のK-1トーナメント1回戦で試合中に足を複雑骨折し、半年ぶりの復帰戦となった。

K-1王者とボクシング王者の対戦

観衆が気になっているのは魔裟斗の骨折した左足だ。魔裟斗の相手は元ボクシング王者の大東旭。大東はボクシングで10度の王座防衛に成功し同年にK-1に参戦した。

大東旭はK-1初戦では初代王者のアルバート・クラウスと戦った。クラウスの打撃に真っ向から勝負する漢気を見せたが、ローキックでKO負けを喫した。ボクサーの課題であるローへの対策が気になるところだ。

日本人初のK-1王者に輝いた魔裟斗と元ボクシング王者の大東の注目の1戦。魔裟斗の完全なる復活に周囲が期待を寄せていた。

魔裟斗vs大東旭の試合展開

試合開始早々、魔裟斗が骨折した左足で大東旭の内股を蹴った。どうやら足は大丈夫なようだ。

パンチで前に出てくる大東に対して魔裟斗はローキックを多用している。魔裟斗は試合をローキックで組み立てている。

大東旭も千載一遇のチャンスである以上、魔裟斗に一発当てようと必死に前に出てくる。魔裟斗のローキックが徐々に大東にダメージを与えていく。

隙をついた魔裟斗がアッパー、ジャブを混ぜた打撃も見られ、大東にヒットするが倒れない。

大東も大振りなフックを見舞ってくるが、魔裟斗は足を使いながら躱し、撃ち合いにはつき合わない。容赦なくローキックを撃ち続ける魔裟斗であった。

そして1R試合終了間際に魔裟斗のローキックで大東がダウンを喫した。大東が立ち上がったところで1R終了のゴング。魔裟斗が両腕をあげ、コーナーに戻って行った。観衆に完全復活をアピールしていたように見えた。

魔裟斗、容赦のないローキック!

第2R、大東が踏み込んだパンチを放つが魔裟斗には届かない。完全に距離を見切られているようだ。魔裟斗のローキックで大東の足が流れる。下半身に注意がいく大東にハイキックを見舞う。しかし打たれ強い大東は倒れない。

再び魔裟斗のローキックが入り、大東が棒立ちになる。大東は捨身でフックを振って前に出てくる。距離を見切った魔裟斗は大東のボクシングにつき合いながら強烈なローキックを叩き込む。乾いた音が会場に響いたところで大東がダウン。

立ち上がった大東にローキックをもう1度当て2度目のダウンを奪った。ギリギリで立ち上がる大東。効いている左足を後ろに下げてサウスポーになった。一瞬だけオーソドックスになったところを見逃さない魔裟斗がローキックを再び当ててKO勝ちを果たした。魔裟斗の完全復活だった。

ローキックで複雑骨折の完治を示した魔裟斗

魔裟斗が試合開始早々放った左ローキック、そしてフィニッシュを決めたのもローキックであった。

魔裟斗は負傷した足で攻撃することで怪我の完治を再認識させたように見えた。魔裟斗が試合早々に負傷した足で攻撃を放った瞬間、観衆は沸いた。

この試合が行われる前、試合間隔が空いていたので魔裟斗の試合感覚に不安の声が囁かれもした。魔裟斗自身も30%くらいは足への不安があるとも語っていた。

蹴る直前までは不安も感じられたが、1度蹴りを当てた後の魔裟斗は大丈夫だと確信したようであった。終始試合は距離を見切った魔裟斗が圧倒した展開になった。怪我を乗り越えた野生のカリスマがまた一段と大きくなったように感じられた。

(文・Totty)