K-1とMMAはどっちが強い?バダハリvsアリスター・オーフレイム

バダハリvsアリスター・オーフレイムの試合について紹介したい。

両者は2008年の大晦日DynamiteにてK-1ルールで対戦。K-1参戦以降その破天荒な言動で注目を浴び続けてきたバダハリ。

バダハリは同年12月にK-1 WorldGPに出場。決勝まで上り詰めるも、倒れた相手に故意に攻撃を与えたことで失格となってしまった。

試合間隔が間もない状態ではあったものの、バダハリとしては再起に向け、リスタートを図っていきたいところであった。

K-1とMMAの異種格闘技戦

アリスター・オーフレイムはMMAファイターでPRIDEミドル級GPではベスト4に上り詰めた実績も持つ。

PRIDE亡き後は主戦場をDREAMに移し、日本総合格闘技界でその強さを発揮していた。PRIDE時代は細い体型ではあったが、肉体改造後は持ち前の打撃力に加え、パワーを増した破壊力抜群の膝蹴りとパンチで猛者たちを沈めてきた。

バダハリとアリスター・オーフレイムは互いにストライカー同士。K-1とMMAの異種格闘技戦は過去にも行われてきたが、多くのK-1ファイターがMMAファイターの独特の間合いに慣れずに敗北してきた事実もある。

バダハリとしても侮ることのできない相手。この外敵に圧倒的に勝利して自身の汚名返上をしたいバダハリであった。

バダハリvsアリスター・オーフレイムの試合展開

2人が対峙すると、アリスターの方がバダハリに比べ体格が厚いように見える。

ゴングと共にアリスターが力で強引に前に出てくる。アリスターの強い打撃を警戒してかバダハリはガードをしっかりと固めている。

アリスターもガードを高めに突進してくる。パワーではアリスターに分がありそうだ。バダハリも足を使いながらアウトボクシングの距離に持ちこむ。

中距離になったところで再度フックから間合いを詰めてきたアリスターの強烈なアッパーがガードの隙間から入り、思わず顎が上がったバダハリ。

あまりのパンチ力にバダハリがロープ際まで飛ばされる。ダメージはないようだが、面食らった様子だ。これを機にアリスターがじりじりと前に出始める。

アリスターはローキックでバダハリへの攻撃を散らしていく。両者が近距離での撃ち合いになる。バダハリとの撃ち合いに打ち負けていないアリスター。

両者先に入れば倒れる打撃力を持っているだけに緊張が走る。中距離からでもMMAファイターの独特の踏み込みのアッパーを放つアリスター。

組付きから膝蹴りに転じたアリスターを組み離そうとしたバダハリだったが、一瞬の隙をついたアリスターの左フックが入る。堪らず後方から倒れたバダハリ。会場に衝撃が走った。

8カウントで立ち上がるもののダメージはある様子だ。そしてインボクシングの間合いでアリスターのクロスカウンターがバダハリに直撃する。2度目のダウンとなった。

大の字になって天井を見つめるバダハリ。レフェリーが試合を止め、またもK-1ファイターがMMAファイターに敗北してしまった。

アリスター・オーフレイムは後にK-1世界王者に

K-1ファイターがMMAファイターに負けることは多い。

独特の間合いに慣れない為、特に1RでKOされてしまうケースは多い。今回のバダハリも同様にMMAファイターに飲まれてしまった。

異種格闘技戦というのはどこか幻想を持たせるところがある。本来交わることのない格闘家が同じリングに立つことでその幻想はさらに増す。結果的にはバダハリは何も出せずに負けてしまった。そして粛清を受けた。

アリスターはこの試合から本格的に立ち技界に介入し、後にK-1世界王者になる。主催者側としては大晦日の祭典用の飛び道具的カードだったはずが、将来K-1の構図を大きく変えてしまうきっかけになった。

MMAファイターがK-1世界王者になることへの幻想を意図せずに創り出した。飛び道具の対戦カードは時として思いにもよらない格闘技の結末を生み出す。その最たる例がこれだ。

(文・Totty)

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