私が一番長くやったスポーツは野球で小学2年生から始めて大学を卒業するまで野球をしていました。
社会人になってからは仕事が忙しく運動といえばたまに草野球をするくらいで特に定期的な運動はしていませんでした。
30代半ばになると学生時代に60kgだった体重が75kgになっていました。これはさすがにまずいと思い自宅近くで続けられそうなジムを探していたところ、ボクシングジムがあることがわかりました。
30代でボクシングにはまる
もともとボクシングやK-1を観るのは好きだったので迷うことなく入会することにしました。
ダイエット目的で始めたボクシングですがやっている内にボクシングの楽しさを知ることになりました。
入会してからはじめに教わったのは構え、ジャブ、ワンツーでした。格闘技経験が全くなかったのでパンチは手打ちでした。
基本のジャブ・ワンツーをひたすらシャドーで繰り返し、サンドバック・ミット打ちをして徹底的にボクシングの基本を体に叩き込みました。
身長、リーチを生かした右ストレートが得意技に
私の得意技は右ストレートです。
私の体型は175cmで体重60kgと比較的標準の体型ですが若干他の人よりも腕の長さが長く、ファイトスタイルもアウトボクサータイプで距離をとった戦い方を得意としてました。
ジャブで距離を測り、右を最短距離で当てるためにフェイントを駆使するという戦法です。
右ストレートの魅力はやはりKOを狙えるパンチなので相手に当たった時の手ごたえはジャブとは違った感覚が味わえることでしょうか。
あとは私は比較的身長もありリーチも長いのでフック、アッパーなどの接近戦向きのパンチよりはストレートのほうが相手に当たりやすいというメリットもあるので、ストレートが必然的に自分の武器になりました。
手打ちにならずに体重を乗せるのが難しい
多くのボクシングジムではジャブの次に教えられるのがストレートパンチだと思いますが、意外と難しいパンチだと個人的には思っています。
よく、「体重を乗せて打つ」といわれていますが素人にはその体重を乗せるという感覚を身に着けるのが難しいと思います。
野球やゴルフなどボールを打つときに腰の回転を必要とするスポーツをやっている方であれば比較的容易に感覚がわかると思いますが、やられてない方は難しいと思います。
私も野球をやっていましたが右ストレートに体重を乗せて打つ感覚がわかるまで3カ月ほどかかりました。これはひたすら腰の回転とパンチの連動を意識して練習するしかないと思います。
右ストレートを当てるためのコツ
右ストレートのポイントとしては、まず腕を引かないことだと思います。
ボクシングを始めたてのころはサンドバッグ相手に何も考えずにひたすらパンチを打ち込んでいた時、腕を引いてから右ストレートを打っていました。
そんな癖がついたままいざマスボクシングをすると、右ストレートがまったく相手に当たらななかったのです。要は右腕を一旦後方に引いてから打つのでに相手にバレてしまうため当たらなかったのです。
この癖を直そうと構えた状態からそのまま右を出すという動作をひたすら繰り返し練習しました。
腰の回転がないと手打ちになる
練習の甲斐があってこの癖は直りましたが今度はパンチが手打ちになっていることが分かりました。腰の回転がなく威力が無いパンチになっていたのです。
今度は腰の回転を意識して踏み込みから下半身、腰の回転、右ストレートと力が伝導するように意識してシャドーを繰り返しました。そういった癖を少しずつ修正しながらようやく自分なりの右ストレートが打てるようになりました。
打てるようになったとはいえ、試合でも相手に当てることは難しいのでフェイントなどを織り交ぜながら決めのパンチとして使うようにしています。
あとはもし右ストレートがよけられてしまった場合、顎が上がっているとカウンターで狙われる可能性が高いので、常に顎は引くことと右を打ったあとは素早く戻すことを意識しました。
これは右ストレートに限らず攻撃の際にはすべてに共通して言えることなので、練習では常に意識しています。