小学生で空手初試合!鮮明に覚えている試合展開とその後の学び

これは自分が小学生低学年の頃に体験した初めての試合の話です。

いとこの影響で始めた格闘技、始めは遊び半分で始めていたが通っていた道場の師範によって初公式戦トーナメントが組まれました。

対戦相手は年上の他道場の選手。その時は始めたてで白帯でしたが、平日の学校終わりの練習、土曜日、日曜日の練習をこなし、家では父親と筋トレも行うなど、子供ながらに空手を練習しているという自覚がありました。

試合で戦える体力作りのためにスイミングスクールにも通い、ランニングを欠かさず行いました。いろいろな習い事をさせてくれた両親にとても感謝しています。

さて、はじめてだったからか試合前日までは緊張はなく練習に励んでいました、実際試合になるとやってきたことは出せないと聞いてはいたものの、やるべきことはやれたかなという感覚でした。

楽しみな気持ちが強かったのを今でも覚えています。同級生でも他の道場で空手を始めてる人もいたのでそれも刺激になり、はやく試合がしたいと思っていました。

小学生のときに経験した空手初試合

いよいよ試合当日。朝6時に母親に起こされ道着に着替える中、楽しみな反面、緊張が出てきました。母親の車で試合会場の武道館へ向かい、近くになるにつれ緊張が高まっていくのがわかりました。

待ちに待った自分の試合が始まりました。自分は白帯、相手選手の帯は級が上のオレンジ色。身長、体格差もあり向かい合うとすごく怖さがありました。

一発前蹴りを蹴られ、パンチなども連打で食い、練習でしてきたことが全く出せず頭の中も真っ白になりました。結局、何もできないままあっという間に試合が終わってしまいました。もちろん3対0で敗退です。試合は一瞬のことのような感じがしたし、周りが全く見えず、みぞおちに蹴りが入り苦しくなったのを覚えています。

初試合の敗北から学んだこと

幼少期から自分は負けず嫌いな性格で、何事も負けたくないという気持ちがあった中での敗北です。子供ながらに挫折を味わいました。しかし、周りからは、「この負けをこれからに活かせばいい」「この負けを無駄にしないように」という言葉をかけていただきました。

敗北によって嫌いになりかけていた空手ですが、励ましの言葉にムチを打たれ、今までの考えが甘かったんだと考えを改め、今まで以上に努力、練習を重ねました。

テレビ放送していたボクシングを親と一緒に見るなど、色々な格闘家の試合を通じて勉強したりもしました。そのおかげか2試合目で初勝利をかざることができ、さらに、トーナメントで優勝することができました。初試合での敗北の経験と、周囲からの励ましの言葉のおかげだと思います。

初試合の日の出来事に話を戻します。この日、同じ日に道場に入りお友達になった子も試合に出ており、同じ期間練習してきたのに、その子ははじめての試合で勝利を収めていました。子供だった私にはそれがとても悔しく感じられ、泣きじゃくったのを今でも覚えています。この悔しさを糧に小学生低学年から六年生まで空手を続けました。

なお、その友達とは共に切磋琢磨し、ライバルそして親友になりました。友達は格闘技から離れたものの、今でも連絡をとって、食事に行く仲です。