ケンカや体罰とは違う!?ボクシングで顔面を殴られる経験

私が高校入学してから一年間ほどしていたボクシングで顔面を殴られた経験について話したいと思います。

私は小学校や中学校までに友人や先輩と喧嘩したことがあります。

小学校の決闘ごっこ

小学生の頃、ケンカの攻撃手段といえば背中や頭を叩くか、ランドセル目掛けての飛び蹴り、金的への蹴りでした。

小学校中学年の時には、「決闘ごっこ」なる遊びが流行りました。背中を叩き、頭をひっぱたき、しまいには喧嘩に発展しました。

仲直りして、また喧嘩して、仲直りして、それの繰り返しです。今思えば、危ない遊びをしていました。

中学校で殴られる、蹴られる

中学校に入ると大きな喧嘩をすることもありませんでしたが、不良に不意に金的を蹴られたこと (何で蹴られたかは分かりません) や、先生や監督から蹴られたことぐらいです。

ここで引っかかると思われる方がいらっしゃると思いますが、監督や先生から蹴られたというのはちゃんと理由があります。

当時私はバスケットボール部に所属していました。

先生や監督はとても厳しい方でプレーが上手くいかない、あるいは態度が悪いとみなされたりすると、殴られて、蹴られていました。

今の時代だったら完全にアウトですが、当時はやられた方が悪いという風潮でした。

顔面を殴られたことはなかった

中学時代までの喧嘩や体罰について語ってきました。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、これまで私は顔面を殴られたことが全くなかったのです。

顔面を殴ると言えば喧嘩の定番ですが、ケガをさせたら殴った側に責任が問われます。非常に危険な行為なのです。

そのことを小学生、または中学生ながらお互いに分かっていたのです。

ボクシングで顔面を殴られる経験

高校生になったころに私はボクシングを始めました。

なぜボクシングを選んだかというと、個人プレーの競技がやりたかったこと、手っ取り早く始められることが理由として挙げられます。

そこで私は初めて、ある意味で合法的に顔面を殴られる経験をしたのです。

それはボクシングジムに入会した初日のことでした。

最初に大学生のインストラクターに基本的な型を教えてもらいました。

次に初めてのミット打ち。ミット目掛けてパンチする感覚が気持ちよかったです。

最後にスパーリングをすることになりました。相手は先ほどの大学生インストラクターです。階級はミドル級 (それ以上かも)、しかもインターハイ出場経験があります。

タイマーが鳴った瞬間、私はがむしゃらにパンチを放ちました。しかし、素人同然の私のパンチは全然当たりません。

1分経過して、遂に殴られました。

重たい左ジャブが私の顔面に入りました。頭の中で「ゴチン!!」と音が鳴りました。

鼻にジーンと鈍痛が走り、頭はくらくらし始めました。

左ジャブの後に右ストレート!

当たった瞬間、鼻に痛みが走りました。スパーリングが終わった後は思考停止状態でした。

その一方で、自分が格闘マンガの世界に入ったような気分にもなりました。

1年間ほどボクシングをしていましたが、殴られて良かったことは殆どありません。

鼻の形は変わり、瞼は腫れ上がり、家族には心配されました。

ただ一つ言えることは、男としての自信がついたことです。

だからこれから何かあったとしても、このことを思い出せば乗り越えられる気がしていたのです。

そう思っていた高校時代です。