剣道 技術

剣道の「後の先」…体格差をくつがえす出小手をマスターするまで

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小学校3年生の時に剣道を始めました。きっかけは、「ワンピース」のキャラクターで主人公の最初の仲間になる「ロロノア・ゾロ」が好きだったことです。

刀で敵の海賊を切って倒していく姿をかっこいいと思うと同時に、自分もこんな風になりたいと思いました。

小学校の時も中学校の部活でも同じ武道館で行なっていたので、教えてくれた先生はずっと同じでした。剣道に関しても私生活についても厳しい方でしたが、普段は優しく、とても好きでした。中学を卒業するまでの7年間取り組み、先生に教えてもらった技で相手に勝った時はとても嬉しく、きつい練習にも必死で食らいついていました。

これから、中学時代に身に着けた私の得意技についてお話しします。

小柄な体格でも決められる「後の先」の戦術

中学に上がった頃、体格差で悩まされるようになりました。小学校までは身長も比較的大きい方だったので、遠い間合いから面に飛び込んでいく戦いが多かったのですが、中学に上がると、自分より背の高い選手が多くなり、通用しなくなりました。

身長が中学であまり伸びなかったこともあり、面以外の技も増やさなければならないと先生に言われました。そこで、打突部位に対して自分から一番近い小手を狙いにいくようになりました。

そんな中で先生から指導を受けたのが「出小手」でした。「出小手」とは、面を打とうとして手元が上がった相手に対して、先に小手をうちに行く、カウンター技です。

剣道の世界では「後の先」という言葉で表現されます。

得意技「出小手」で重要なこと

初めは、自分から攻めに行くスタイルでやっていたので、どんなタイミングなのかもよくわかりませんでした。

しかし、先生はこう言いました。

自分から間合いを詰めていけば、相手は自然と手元が上がったり焦って打ちにいこうとしたりする。そこを狙う。自分から技を出していないだけであって、間合いを詰めるのも『攻め』だよ。

おそらく、それ以外にもいろいろなことを言ってくれていたと思いますが、このように言われたと記憶しています。

それから練習で多く取り組むようにし、少しずつタイミングを身につけることができました。

こうして「出小手」が自分の得意技となり、よく使っていましたが、この技はタイミングが大切です。相手が動いた瞬間を狙っていくので、相手の動きに応じてパターンを変えられる人に向いています。

また、相手の下から潜り込んで打っていくような意識だったため、背が低い人で面を打ちにいくのが難しいという人は是非練習してみてほしいです。理想的なのは、手元が上がった瞬間を狙うこと。この時、竹刀を小さく動かして素早く打ち込む必要があります。

気をつけてほしいのは、手元が上がり、面を狙って竹刀が振り下ろされる時に狙わないことです。これでは手遅れで、上から振り下ろされる勢いのある竹刀に、小手を打ちにいった竹刀が打ち落とされてしまいます。自分から攻めて行くという意識を常に持ち、後手に回らないことが大切だと思います。

面白いように決まった得意技

中学2年生の春、地元で大会が行われました。あまり大きな大会ではありませんでしたが、自分の地区ではそれなりに強い選手も多く出場していました。

自分は練習の成果を試そうと張り切っていました。個人戦では背の高い相手に対しても自分から間合いを詰めて攻めていき、焦って打ってきたとこを「コテー!」っと狙いました。すると、それが面白いように決まっていきました。結局、準決勝までは出小手だけで勝ち進み、準決勝はドウで勝ちました。決勝戦は敗退しましたが、練習の成果が出たことに自分はとても満足していました。

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