社会人でキックボクシングに挑戦!極端な食事制限による減量に苦しむ

キックボクシングを習い始めて約一年が過ぎた頃、以前は空手の経験も有った為アマチュアの試合に興味を持ち始め、出てみたいと思うようになりました。

ちょうどエントリーできる試合があり、直前ではありましたが試合日の約1カ月半前に試合出場を決めました。

当時の私の体重は72kgほど。-65kgの試合にエントリーをしましたので7kg以上の減量が必要です。エントリー時の減量に対する私の認識は非常に甘いものだったと、後に痛感することになります。

ロードワークと適度な食事制限では体重が減らない

普段のジムでの練習は仕事もありますので、週に2日程の参加で、主な減量方法は帰宅後のロードワークと食事制限でした。

最初のうちは食事制限と言っても、まだ試合までは1カ月以上あるので夕飯の揚げ物やご飯の量を調節し、脂質や炭水化物の摂取量を抑える程度のものでした。

ジムでの練習内容はストレッチ等の準備運動後にシャドー、ロープ、ミット打ち、マススパーorライトスパー、各3分3Rずつ行い足りなければ自由にサンドバックを打って終了していました。

試合エントリー時からロードワーク5㎞を週に3日走りましたが試合の1カ月前でも体重は70kg弱有り、思うように体重が減らない事に焦り食事制限を開始しました。

ゆで卵2個だけ?極端な食事制限の始まり

次の段階の食事制限は主に糖質を制限し飲料は主に水やお茶を飲みました。

具体的には朝食はゆで卵2個のみ、昼食は炭水化物は少なめに抑えつつ自由に摂り、夕食は再びゆで卵2個とサラダのサイクルでした。

どうしてもお腹が空いて辛いときは当時は外回りの仕事をしていましたので、間食にナッツ類やスムージーを摂取しました。お酒は普段からあまり飲まないので苦ではなかったのですが、試合当日までの食事制限は本当に辛かったです。

同ジムのプロの格闘家の方からは食事の摂取量を抑えすぎると代謝が悪くなるため、3食の内一食は温かいものを中心にしっかり食べたほうが良い、と助言を頂きました。

しかし、この頃になると毎日体重計に乗って数値を気にするあまり、せっかくの助言にも「本当に大丈夫だろうか?」という不安がぬぐいきれません。

試合の日も近くなり、練習内容は変わらず怪我をしない様に努め各練習のラウンド数の増減も無く普段通りの練習を行いました。

体力面では意外と減量の影響は無いのか練習中は集中して行う事ができました。試合10日前には体重が67kgまで減り、入浴を1日2回に増やし前日には65.2kgまで落とすことができました。

私はサウナが苦手なので入浴の回数を増やし長湯を行いました。これも非常に辛い経験となりました。試合当日は早起きし朝風呂に入り朝食は水とスムージーのみ摂って試合会場まで電車で移動。計量は64.7kgで無事クリアすることができました。

無理な減量の影響?試合終盤は防戦一方に

食事制限を試合1カ月前から急激に行いましたので、体調に異変は起こりませんでしたが仕事と練習と減量を両立するのにはかなりストレスを感じました。

試合当日までは試合への緊張や恐怖感よりも計量への不安感の方が非常に大きかったです。そのため計量をクリアした後は緊張感が薄れてしまい集中力が散漫になっていました。

リングに上がり試合直前になるとさすがに緊張しました。リング中央で対戦相手の方と対峙し初めて相手の体格や表情を窺いました。相手の方が上背があり、今振り返ると相手もこの日の為に相当辛い減量をされてきた事が想像できます。

試合が始まると予想以上に相手の左の蹴りが強く驚きましたが、冷静な攻防に努めました。しかし緊張のためなのか、あるいは無理な減量の影響なのか普段の練習で行うスパーより短い試合時間なのに、終盤になると持久力が切れ防戦一方となっていました。結果は判定負け。

今回の減量が契機となり普段から食事管理を心掛け、現在も体重を65kg台で維持できています。今回、実際にアマチュアの試合に出場し減量の過酷さを身を持って知ることができました。プロの格闘家の方々は、この何倍も辛い身を削るような減量を毎試合行っているのかと思うと驚きと尊敬の念に堪えません。

(文・KOU.jp)