女子高空手道部で上段回し蹴りをマスター!試合で決めるコツ

わたしは小学生の時にフルコンタクト空手をはじめました。母親が空手教室に連れて行き、そこでかっこよさに一目ぼれしました。

本当は、一緒に行った弟にさせたかったようですが、姉であるわたしと兄弟ではじめました。

その後、中学生では学校の都合上一度やめ、高校生になり空手部に所属しました。女子高校の空手部です。

女子高空手道部で良かったこと

女子高なのに武道系の部活動があることを驚かれることが多いですが、共学ではない分いいことも多くあります。

周りの目を気にせず思いっきりやれること、痛くないことです。

どんなスポーツ・武道もそうですが、きつい稽古がありますよね。辛い瞬間、声を出せというのが顧問の方針でした。汗を滝のようにかきながら、悲鳴のような気合の声を上げる姿をできれば異性にはさらしたくありません。

女性同士ならあまり痛くない?

その点女子のみなので抵抗感はほとんどなくなります。また、男性の手や足は女性と比べると筋肉質で固い作りです。

簡単な練習でも体がぶつかれば女性同士でぶつかる何倍も痛みを感じます。痛みに慣れる分強くなるかもしれませんが、筋肉に負荷をかける痛みではなくぶつかる痛みはないほうが練習に集中できると思います。

部員にはかわいらしい子も少なくありませんでしたが、女子だけの空手部として朝晩休みなく空手道に一身に打ち込んでいました。

高校空手はスポーツよりの試合形式

わたしのように経験者もいますが、ほとんどは高校から始める初心者でした。

体が空手の動きに慣れてくると得意技ができてきます。わたしの得意技は蹴り技、その中でも回し蹴りを得意としていました。

空手について説明すると、試合で競う形式には「形」と「組手」があります。形は動きの決まった舞のようなもので、意味ある技の連続をいかに正しく美しく演舞するかで評価されます。

組手は相手を立てて戦います。ポイント制のルールの中で既定のポイントを先に取ることで勝ちます。競うのは2種目さらに個人・団体戦で構成されます。

わたしが高校生の時に所属していた団体は、ポイント制のスポーツよりの空手でした。高校生が空手をする上でわかりやすい評価基準が求められるためスポーツよりの武道になっていたのだと思います。

上段回し蹴りはかっこいい特別な技

得意技の回し蹴りでも上段(頭部)を狙う蹴りは、一番ポイント高い技でした。そのため相手に1ポイントの技も入れさせなければ、上段回し蹴り2本で終了する試合もありました。

圧倒的な実力の差と高いパフォーマンスを短時間のうちに見せるので、言葉がでないほどかっこいい技でした。

冗談ではなく、まわりの空気を一瞬止めてしまうような技です。わたしも勝つならかっこよく、と何度も練習し挑戦しました。

団体戦でチームのテンションを上げる効果も

体がほどほどに柔らかく、足も長め(同期と比較すると)だったので、回し蹴りが得意になるのは早かったです。

個人戦では体力の消耗を抑えて得点がとれるのも良かったですが、団体戦ではより必要な技でした。ポイントの大きな派手な技で相手を制すると一気にチームのテンションがあがり勢いづきました。

後輩にも憧れるようなかっこいい勝ち姿を見せることができました。先輩方に見せてもらった分、後輩につなげることができたと思っています。

空手の試合で上段回し蹴りを決めるコツ

空手は体型によって得意技が決まる部分もあるので、上段回し蹴りはリーチが長い高身長の方、痩せ型の方におすすめです。

体はあまり柔らかくなくても勢いで足が上がるので、固すぎなければ問題ないと思います。蹴るときのポイントは3つ、膝を意識して蹴ること、モーションを無くすこと、リーチを正しく把握することです。

コツ1.膝を意識して蹴る

まず膝を上げることを意識すると、足は高く早く上がりやすくなります。

膝を起点にしてあとは足先のコントロールで調整できるので、まずは膝を意識して蹴りをしてみてください。蹴りによって前に上げるか、横に上げるかです。

コツ2.蹴りのモーションを消す

蹴りのモーションを消すには練習を重ねるしかありません。動きを具体的にいうと重心をできるだけ上げずに蹴りを行うことです。

大きく体を動かすと、相手から悟られれば簡単によけられてしまいます。さりげなく蹴りの動きに入ることが成功率を上げます。

コツ3.リーチを正しく把握する

最後にリーチを正しく把握することです。相手と体が遠くても、近くても決められる技にしたいですよね。

こちらも膝をどこに上げるかでコントロールできるので距離を確認しながら実践に向けて練習してみてください。

得意技ができると試合をコントロールできるようになる

私は上段回し蹴りが得意技になり、絶対に同期に負けない自信になりました。

得意技が決まるようになると試合の構成や連続技の組み方を考えることができました。

蹴り技そのもので勝てることも多かったのですが、蹴り以外の技も生かすことができました。相手は蹴りが来るということがプレッシャーとなり、初手にまごつく場面もありました。

そうなるとこちらが試合をコントロールしやすくなります。蹴りだけでなく、手技やカウンター攻撃にも効果的に応用できたので、手技が得意という方にもぜひ挑戦していただきたいです。ひとまず膝への意識から挑戦してみてください。