K-1王者を育てたキックジム会長の格闘技を好きにさせる指導

私は中学3年生の秋から高校3年生の春までキックボクシングジムに通っていました。

そのジムにはコーチやトレーナーといった方はいなかったので、会長が唯一の指導者でした。

私は練習生として約2年半、会長からキックボクシングの指導を受けていました。

キックボクシングジム会長のマンツーマン指導を受ける

当時学生だった私は放課後に他の大人のジム生よりも早く練習を開始することが多く、会長とマンツーマンで練習をしていました。

準備運動のストレッチ、シャドーボクシング、サンドバッグ打ち、ミット打ちが主なメニューで、時々他のジム生とスパーリングをすることもありましたがそれ以外はほぼ会長とマンツーマンでの練習でした。

会長は温厚な人物で指導や物言いもとても穏やかでしたが、的確な指示で私の苦手な技や間違った動きを指摘してくれました。

私は運動神経があまり良くないのですが、会長の指導のおかげで上達することが出来ました。会長は格闘技をとても愛しており、これまで育ててきた選手との思い出をよく話してくれました。

会長が育てたK-1王者

当時格闘技にあまり詳しくなかった私は選手の名前を言われても知らないことが多かったのですが、会長がとても楽しそうに話すのでなんだか私まで楽しくなってきていつのまにか選手のことを調べたりするようになっていました。

そんな会長が「うちのジムで一番の選手」と言っていた方とたまたま練習時間が重なり、少しお話しをさせて頂く機会がありました。

その選手は会長のことをとても信頼しており、「自分はこの先プロを目指すため上京するけど会長の指導を受けられなくなるのはとても残念だ」と言っていました。

その方は今ではK-1でチャンピオンになっているのですが、きっと今でも会長に指導してもらった内容を大切にしているのだと思います。

そんなジム生からの信頼が厚い会長ですが、私が一番すごいと思っていたのは、ジム生が練習に身が入らない時や上手くいかなくて悩んでるときの指導の際に怒ったりせず工夫して楽しく頑張る方法を考えて教えてくれることなのです。

格闘技を好きにさせる指導

私もジムに通いはじめてしばらくは楽しさを見出せず練習に身が入らないことがあったのですが、会長はそれに気づき、まだ基礎練習が中心だった私にマスボクシングや軽いスパーリングなど少し実践的な練習をさせてくれました。

私は普段と違う練習に心を躍らせ、一生懸命取り組みました。すると、普段身が入らなかった基礎練習の大切さが身に染みて理解できたのです。

このように会長は叱るのではなく、ジム生が楽しみながら自ら気づき成長していけるような指導を心がけてくれました。

格闘技に限らず、どのようなジャンルの指導者でも怒らずに伸ばす指導というのは難しいと思うのですが、それを実践していてしかも実績を出した選手が教え子にいるのだからこれはとても凄いことだと思いました。

私が会長から指導を受けて一番良かったなと思うことは、格闘技を好きになったことです。

当時の私にはこれと言った趣味もなく、退屈な毎日を繰り返す日々が当たり前だったのですがジムに通いはじめ、少しずつ格闘技を好きになり今ではもう辞めてしまいましたがそれでもテレビで試合を見たり、好きなアニメやマンガの系統も格闘技系がとても多いです。

これは、会長が叱るのではなく楽しさに気づかせる指導をしてくれたおかげだと思っています。これから先も長く楽しめる趣味があると人生は豊かなものになると思います。ですから、私にそんな素晴らしい趣味を授けて下さった会長は私の恩師です。