私は高校でボクシング部に入部し大学卒業まで続けておりました。
高校、大学とずっと試合では64キロまでの階級で試合をしていました。
高校生でボクシングを始めて1~2年は体重が63キロほどでほとんど減量はありませんでしたが、高校の後半から練習で筋肉量も増え減量が必要となってきました。
大学では普段の体重が70キロになり本格的に減量をしていました。階級を上げることも考えましたがやはり今までやってきた階級のほうがパワーやスピードが一番活かせると思いずっと同じ階級でやってきました。
プロとの大きな違い…アマチュアボクシングは当日計量
私のやっているアマチュアボクシングはプロとは違い当日計量です。
プロボクシングでは試合前日に計量を行い試合までに体重を戻していくという流れなのに対して、アマチュアは試合当日に計量があり、試合までの短時間にコンディションを整えることになります。
また、アマチュアはトーナメントがあり1試合ごとに計量があるため試合に勝って次に進むと次の日に計量があります。
よって勝った場合試合の直後に次の日のために練習と食事の節制をしなければなりません。
ここはプロとアマの大きな違いだと思います。
食べ物はカロリーよりもグラム数に注意
私の具体的な減量方法はアマでは一般的な方法でした。
2週間ほどで約6キロを落としていました。
最初は食事の節制と練習でいらない脂肪を除き、体重が落ちにくくなって来たら水分を節制していました。
練習ではサウナスーツを着用し汗を流し、汗で落ちた体重より少し少ない量の食事をとることで徐々に減量していました。
ただ後半はやはり落ちにくくなってきているので半身浴やサウナをよく利用して汗を出していました。
私の場合半身浴やサウナを使うと減量中の倦怠感が強くなる気がするので体重がほんとに落ちないとき、または試合まで時間がない時に使うようにしていました。
食事にはあまり気を使っていませんでした。もちろん減量期間に入ったら普段よりカロリーが低く、エネルギーになりやすいものを選ぶようにはしていましたが、実際食べるもののグラム数だけ気を付けていればストレスのかからない程度に好きなものを食べることができました。
減量で得られる効果とは?
これまで減量をしてきて計量オーバーなんてことはもちろんありませんでしたがやはり減量はきつくて辛いものでした。
過去には体重が順調すぎて調子に乗って食べ過ぎてしまい、焦って2日で4キロを落とした時は試合直前に体調を崩しました。
大半の人が「普段の体重で試合にでればいいのに」と思うかもしれません。しかし減量をすることによって得られるものもあります。
やはり減量をすることによって体に無駄なものがなくなりキレが出て、精神的にも一気に試合モードになります。
減量中に自分がなぜこんなにも辛い思いをしなくてはいけないんだという気持ちになり、それを勝手に対戦相手のせいにして試合に向けての闘争心を掻き立てることができます。
減量は体にすごく悪いものですがやはり格闘技のウエイトの平等を保つためには仕方ない事なのかもしれません。よって選手は普段から体重や自身のコンディション管理とうまく付き合っていく必要があります。