ミャンマー英雄がライトヘビー級制す!アウンラ・ンサンvsブランドン・ベラ

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2019年10月ONEチャンピオンシップ ライトヘビー級タイトルマッチでのアウンラ・ンサンvsブランドン・ベラの試合について語っていきたい。

ミャンマーの英雄 アウンラ・ンサン

東南アジアを中心に勢力を拡大してきているONE。その中でもミドル級、ライトヘビー級の2階級王者を成し遂げた男こそ、アウンラ・ンサンである。

錦蛇のニックネームの如く、重々しい打撃を武器とするハードパンチャーだ。地元ミャンマーでは彼の銅像が建てられるなどミャンマーの英雄として讃えられている。

対戦相手は元UFCファイター ブランドン・ベラ

対するはONEヘビー級王者でもあり、元UFCファイターのブランドン・ベラだ。ベラもUFCでトップファイター達と凌ぎを削り、2014年からONEに参戦している。

これまでのところ4戦全勝と勢いに乗るこの男が次に狙いを定めたのは一階級下のライトヘビー級のタイトルだ。

アウンラにとってはONE史上最強の敵を迎えてのタイトル防衛戦となった。そして今大会では日本開催ということもあり、このONEの対戦に注目が集まった。

アウンラ・ンサンvsブランドン・ベラの試合展開

1R開始とともに大歓声が巻き起こっている。中距離から体格で有利なブランドン・ベラの強烈なミドルキックをアウンラ・ンサンはガードの上から受ける。

アウンラもベラの前足へローキックを放つ。アウンラはローキックから左ストレートを放っていく。力のあるベラに掴まれてもうまく逃げ出した。

ベラが足をスイッチする場面が何度か見られる。早くもローを気にしているのか。気づけばアウンラがリングの中心をとり、ベラがやや後退気味になる。接近戦に持ちこもうとするアウンラの左フックも入る。

アウトボクシングの距離をとりたいベラだが、果敢に前に出てくるアウンラのプレッシャーに押されている様子だ。ベラの首相撲からの打撃もアウンラの体幹の強さですぐに外されてしまう。

アウンラのアッパーからのフックがまたもベラの顔面を捉えたところで終了のゴング。1Rはアウンラのスピード、打撃のプレッシャーがベラを上回り、完全にアウンラペースとなった。インターバル中もベラは消耗した様子を見せていた。

2Rもアウンラはじりじりと前に出てくる。アウンラの打撃が襲うがベラも負けじと首相撲から打撃の勝負に持ち込み、アウンラをケージまで押し込む。

アウンラがケージを背にしベラの攻撃を耐えた。ベラも1Rよりも打撃数が増えてきた。再びカーフキックからアウンラは打撃を組み立て始めた。ベラの重い肘が顔面に入るが全く臆さないアウンラは縺れ合う中でベラの顔面にコツコツと打撃を当てていく。

スタミナの消耗とダメージの蓄積で何発もアウンラのパンチがベラに入る。口を開けた状態のベラに回転の肘を見舞うアウンラ。同じく回転の肘をやり返したベラだがその直後にアウンラの右フックがベラの頭部をガード越しに捉え、そのまま倒れるベラ。

亀状態で何もできないベラにパウンドを落としたところでレフェリーが試合を止めた。

ミャンマーのMMAを盛り上げるアウンラ

ミャンマーの格闘技の英雄がONEという舞台で新たな伝説を残した。階級上のチャンピオンのプレッシャーに屈せずに果敢に立ち向かう姿はミャンマー国民を勇気づけたことだろう。

アウンラはアジア人ながらフィジカルも強く、加えて気持ちの強さが彼の強さの原動力だ。ミドル級以上では圧倒的にフィジカルで劣るアジア人がチャンピオンになるのは難しい。そんな中、アウンラの存在は今後のMMAの同階級アジア人格闘家の希望となった。

なおミャンマーには続々とMMAのジムが建設されているそうだ。アウンラがミャンマーに与える影響力は計り知れない。ONEが今後UFC、ベラトールと並ぶ巨大プロモーターになれば彼の存在が世界の格闘技からさらに注目されるだろう。

(文・Totty)