大晦日ライト級トーナメントの勝者は?注目のトフィック・ムサエフ│RIZIN2019.12.31

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2019年、最も過酷なトーナメントがRIZINで開催されました。RIZINライト級トーナメントです。

10月にトーナメントの一回戦が行われ参戦した8人の中から勝ち残った4人、トフィック・ムサエフ、ジョニー・ケース、ルイス・グスタボ、パトリッキー・ピットブル・フレイレが大晦日に駒を進めました。

トフィック・ムサエフ勝利!RIZIN初代ライト級王座獲得

最初に結果からお伝えすると、トフィック・ムサエフが準決勝でジョニー・ケースにTKO勝利、決勝でパトリッキー・ピットブル・フレイレに判定勝ち。RIZIN初代ライト級王座を獲得しました。

決勝のトフィック・ムサエフvsパトリッキー・ピットブル・フレイレ戦はRIZIN最高峰の名勝負。ムサエフは3R、猪木アリ状態からのパウンド、そしてKOを狙えるパンチの連打で試合を優勢に進めました。ムサエフの猛攻をしのいだピットブルも見事でした。

この試合をきっかけにムサエフ選手のことを知った人も多いことでしょう。

試合前に書かれたこちらの記事はムサエフ選手に注目し、RIZINライト級トーナメントの見どころをまとめたものです。ムサエフ選手がどのようなファイターなのかを知っていただくことができます。

ライト級トーナメント優勝のトフィック・ムサエフとは

勝ち残った4人はどれも皆強豪で、正直、誰がトーナメントを制してもおかしくないような選手たちです。

しかしながら、同じファイター達の間で注目を集めるのが、トフィック・ムサエフ選手です。

ムサエフ選手は、レスリングの強豪国であるアゼルバイジャン出身の格闘家で、バックボーンには空手、テコンドー、レスリング、散打などがあります。

大尊伸光に勝利し注目を集めたトフィック・ムサエフ

RIZIN初参戦となったのは2018年の大晦日で、対戦相手は大尊伸光選手でした。

このときはムサエフ選手に関する情報が少なかったため、試合前はあまり話題にもならなかった対戦カードでした。メインイベントの那須川天心vsフロイド・メイウェザー戦の印象が強すぎたというのもあります。

いざ試合が始まると、ムサエフ選手が終始攻撃の主導権を握るような展開で大尊選手を圧倒し、パウンドによるKO勝利でRIZINデビューを飾りました。

ダミアン・ブラウンに圧勝したトフィック・ムサエフ

大尊伸光戦の勝利からいっきにムサエフ選手への注目が集まり、試合をする度に格闘技団体からのオファーが増えていき、現在は総合格闘技の頂点に君臨するUFCからも、注目されていると言われています。

試合の度に強さを発揮してきたムサエフ選手ですが、10月に行われたライト級トーナメント一回戦で、ダミアン・ブラウン選手を圧倒した試合が、強く印象づけられています。

ダミアン・ブラウン選手は元々UFCで戦っており、3連敗からリリースされRIZINに参戦しました。連敗からのリリースとはいえ、強豪揃いのUFCで戦ってきたスキルは相当なもののはずで、さすがのムサエフ選手も苦戦する場面が見られるのではないかと予想されていました。

また、ブラウン選手は打たれ強さにも定評があり、攻撃をくらい、あわやKO負けという場面から復活し、勝利をあげたこともあったため、スクランブルに持ち込んだ場合にムサエフ選手がどう対応するのかも、注目されていました。

しかし蓋を開けてみると、今まで通りムサエフ選手の圧勝。

破壊力抜群のローキックでブラウン選手の足を止め、意識を下に集中させてからのハイキックをヒットさせ、さらに追撃のパンチ連打でKO勝ちを収めました。

強い上にまだ強さの底が見えていない部分が、ムサエフ幻想を高めているのではないでしょうか。

トフィック・ムサエフvsジョニー・ケース

大晦日のRIZINライト級トーナメントでトフィック・ムサエフ選手の対戦相手であるジョニー・ケース選手も、先ほど紹介したブラウン選手と同じく、かつてはUFCで戦っていました。UFCをリリースされてからは海外の団体を転戦し実力を高め、RIZINにやってきました。

RIZIN参戦後は日本人ライト級のエース矢地祐介選手、北岡悟選手を撃破し、ライト級トーナメントに参戦しました。

トーナメント一回戦では、トップクラスの柔術スキルを持ちながらも、KO勝利を収めることで、未知の強さを持っていたホベルト・サトシ・ソウザ選手とのカードが組まれました。

予想では、ファンからの期待も込められてサトシ選手の一本勝ちを予想する声がありましたが、こちらも一方的な展開でケース選手がKO勝利を飾りました。

ムサエフ選手、ケース選手共に強さの底を見せぬままトーナメントの一回戦が終わったことで、この二人の勝敗予想は非常に難しいものとなりました。

グランドの展開ならジョニー・ケース有利?

トフィック・ムサエフvsジョニー・ケースに関しては、スタンドでの打撃の展開が長く続けばムサエフ選手有利、テイクダウンからグランドに寝かし続けることが出来ればケース選手の有利という展開だと思います。

しかし、ムサエフ選手は腰も強い上にサンボのバックボーンがあります。サンボというと、日本のファンはどうしてもヒョードル選手の腕十字が思い浮かぶと思いますが、グランドで下になってからのムサエフ選手の動きも非常に注目されるポイントです。

RIZINライト級トーナメントでは初戦の消耗も影響

そしてなんといってもRIZINのトーナメントは、1日2試合という過酷な日程です。

もう一方のトーナメントカードも、グスタボvsピットブルという、両者殴り殴られのアグレッシブな試合展開が予想されるため、いかに初戦で体力を温存できるかが、トーナメントを制する上で重要なポイントとなってきます。

そうした中、ムサエフ選手はメジャー団体での試合がそれほど多くなく、まだ対戦相手に研究されていない部分も、強さを発揮するポイントとなっています。

また、最近ではUFCで圧倒的な強さを誇るライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフ選手とも、トレーニングを一緒にしているという噂があり、それが試合の度に強さを増していく理由なのかもしれません。ムサエフ選手が大晦日にどんな戦いを見せてくれるのか注目です。