見学のみの参加で部活を継続…剣道部を辞めずに続けられた理由

中学生になったとき最初はパソコン部か卓球部に入ろうと思っていました。小学のときからパソコンや卓球が好きで学校のクラブにも所属していたからです。

小学生のときからドラマの相棒が好きでした。母親が相棒好きで、「相棒に登場する右京さんも剣道してるし、剣道部に見学いってみたら?」と言ってきました。

剣道部を見学にいき、先輩の接し方もよく楽しそうだと思い入部しました。入部してからはとても楽しく頑張っていました。

しかし、9月くらいからでしょうか。先輩の中に2人ほど部活に来ない先輩もいて、それを見て自分もだんだんやる気がなくなってきてしまいました。

見学のみの参加で剣道部を継続

部活に1週間ほど行かなくなったとき、先輩が心配して先生に相談したらしいです。

後日、先生に呼び出されて個別面談しました。なぜ来なくなってしまったの?っていわれて、じぶんもそこまではっきりした理由がなく、ただ自信がなくなったとしか言えなかったです。

その後、先生に部活行こうと言われて少しずつ行き始めました。ただただ毎日見学していたのですが、穏やかに見守ってくれていたのが嬉しかったです。

怒られるのかなと不安でしたが、「面つけた姿みたいな」などと、一緒に剣道しようと囁いてくれたのを覚えています。それでも見学だけの参加を続けました。

剣道部の練習を見学しているときの気持ち

2年生になり、顧問の先生が変わりました。その先生になってからはまた新たな目標ができました。

1年生のときは行かない日もあったので、とりあえず、遅れても毎日行くという目標にしました。見学という形での剣道部への参加はその後もしばらく続きました。

見学していたときは、とにかく時間がすぎるのが遅かったです。

がんばって練習をしているみんなの姿を見て、「じぶんは違う…」という不安を感じることもありました。

でも一年生のときみたいになんの連絡もせずに行かないのは申し訳なくなり、遅刻してでも行ったのをおぼえています。

あるとき宿題が終わらなかったので部活を見学しながら宿題をやっていました。部活をやらなくて済み、宿題も進むということで喜びもありました。ただ、みんなには白い目で見られていたとおもいます。今ならそれが分かりますが、当時はそれに気づくことができませんでした。

2年生の5月頃、ついに練習に復帰

2年生になっても、なかなか定時には行けず、かなり遅れたり、または早退したりしました。それでも先生は温かく見守ってくれて、時間とともに面をつけれるようになりました。5月頃のことです。

ブランクきかんがとても長かったので、体力的にすぐ疲れてしまいました。同期はともかく後輩にもよく負けてしまいました。しかし後輩も暖かく冷たい目で見ずに接してくれました。

剣道部を辞めずに続けることができた

みなさんに支えられて月日が流れ、気づいたら3年生の5月、地区総体がありその大会が中学生生活最後の大会でした。勝ち負けなんてどうでもいい、仕事とは違い、みんなで最後までがんばれたかどうかが大切だと考えました。

中学生の最後まで部活をやめずに剣道部で活動できたことを皆さんに感謝しています。

ほかの学校だったら辞めさせられていたのかもしれません。しかし、それを受け入れてくれた先生、先輩、後輩、同期、この他にも様々な方々が支えて下さり、温かく見守ってくれたおかげで高校でも剣道をしようと思いました。

高校でも剣道を辞めずに続けられた理由

高校生になり剣道部に顔をだしてみると、中学校よりも人数が少なく、女子は中学校では大半占めていましたが、むしろ男子オンリーでした。

ほぼ男子校状態でしたので、高校の剣道は怖いんだろうなととても心配しておりましたが、実際は先輩方はとてもやさしく先生も今まで合った剣道の先生で一番若かったのに驚きを感じました。

険悪なムードで退部者が出る

剣道生活で仲間も増え、後輩もできました。しかし、高2の9月になった頃、後輩と自分たちの意見が割れ、話し合いの機会が必要なほど、険悪なモードになりました。

結果的に3人辞め、自分は精神的にショックを受けてしまいました。自分の同期もショックにより体調を崩していました。

そのとき支えてくれたのは、顧問の先生とその他の先生方、そして防具店の外部コーチの方でした。皆さん方に支えられたおかげですこし時間がかかってしまいましたが、復帰することができました。

その後は後輩もやめることなく、無事に部活が続きました。しかし、後輩が卒業した後は誰も入部せず、今は部員が0人の状態です。

このような状態は何年も続けられません。このままではいずれは休部か廃部になってしまうでしょう。

そうならないように先生方にも協力いただいて、新1年生が入ってきてから、部活にはいりやすいような環境を作り出そうと今日も考えています。

自分が継続することができた剣道部がどうにか休部や廃部にならないように願っています。