大学柔道部で寝業最弱から抜け出した!寝業に必要なスタミナとは

やっぱり大学の柔道部って高校までとは違いますね。

何が違うかって。当たり前の事ですが全国から地区や県を代表する選手が高校だけでは飽き足らず「もっとやりたい」という意欲に燃えて進学を希望するわけですから。

キレる技があるわけではないですがパワーとスタミナだけでレギュラーを勝ち取ってきた私も、同じ気持ちだったように記憶しています。

大学柔道部の練習はキツイ

大学柔道の練習は厳しいの一言。朝練、授業が終わると練習。練習終わって寮に帰り食事を済ませるとウエイトトレーニング。1日に3回も練習するんですからビックリです。

これが4年も続くのかと思うとゾッとしました。夏休みになると朝練、午前練、午後練、夜ウエイト、という特別メニューになります。

1年生の夏休みの練習のときのこと。今までになかった練習が始まりました。

「寝技の負け残り」とは

それは、「寝技の負け残り」という練習でした。

一般的なトーナメントの逆パターンです。勝った奴は終わり。負けた奴同士で寝技の乱取りするということで勝つまでやめられない。

寝技の弱い奴はいつまでも続けなければならず勝つまで続ける。部内で寝技の弱い私は最後まで抜けることが出来ない。

私は負け残りトーナメントの決勝に進出しました。そして、決勝でも負け。寝技の弱い私は夏休み中毎日決勝進出という状況でした。

弱い弱いとは思っていましたが、ここまで弱いとは。情け無くなりました。

負けない寝業を思いつく

夏休みの後半に一つ意識したことがありました。

どうせ決勝まで残るんだったら決勝で勝てないまでも負けないように出来ないものか。

その日から相手の足にしがみついてでも絶対に負けないようにしてみよう。 監督の「やめ」の声がかかるまで我慢するという作戦に出ました。

作戦は功を奏しました。

自分と決勝を戦っている奴以外は立ち技の乱取りをはじめている中で、私ともう一人だけが延々と寝技をしているのです。

今にして思えば決勝を私と戦って足にしがみつかれて延々と寝技に付き合わされた同級生もたまったもんじゃなかったでしょう。

こうして夏休みが終わりました。

寝業が強くなった理由

通常どおりの朝練、授業終わって練習、夜ウエイトのモードに戻りました。私は、通常どおり練習をこなして授業の合間にウエイトトレーニングを追加しました。

授業終わりの練習の時は、あえて寝技の強い先輩、重量級の先輩に乱取りをお願いしました。強い先輩としか乱取りしないことにしたのです。

更に練習終わりに先輩に寝技の乱取りをお願いしました。

1年の秋が過ぎ冬休みに入ると冬休みの特別メニュー練習が始まります。また朝練、午前練、午後練、夜ウエイトの日々が始まりまるのです。

そして再び「寝技負け残りトーナメント」が始まりました。

寝技負け残りトーナメントの開始初日。私は、2年生の先輩を押さえ込んで1回戦で抜けることが出来ました。

この期間の練習を通して私が寝技を強くする為に必要なことに気づいたのです。

それは「スタミナが重要」ということです。

寝業で勝つために必要なのはスタミナだった

強い人と乱取りすることで最初は押さえ込まれたり絞め落とされたりします。極められないようにする為には冷静に状況を判断することが必要。

息が上がると冷静さを失う。息が上がらない為にはスタミナが大事。冷静であれば必ず勝機はある、ということに気づいたのです。

私の考えるスタミナとは筋持久力と心肺機能です。

この2つを強化する為に私はベンチプレスやスクワットなどの器具を使ったトレーニングだけではなく腕立て伏せと懸垂、ランニングを取り入れてました。

その結果、強い先輩方との寝技の乱取りでも負けないようになり苦手な寝技を克服したのです。

強靭なスタミナを武器に冷静に戦えば不利な状況からの逆転も可能である。寝技激弱な私が寝技が好きになったのは、このような思考を持ったからなのです。

寝技に関しては「あたかも詰将棋」というように論理的思考が必要という方からすれば明らかに私の考えは違うかもしれませんね。

現在ブラジリアン柔術の道場に通っていますがベースに「寝技はスタミナ」という考えがある為か、スパーリングは好きですが多彩な技などは頭に入ってきません。

なので帯の色も成長しませんがただただスパーリングを楽しみたいから続けています。