高校柔道で階級上げに成功…贅肉なしで増量する方法

増量が必要になったのは、高校に入学して階級を上げるためでした。

私の高校に同じ階級で県でもトップクラスの実力を持つ先輩がいて、先生からの助言もあり1つ上の階級に体重を増やして出場することにしました。

高校柔道部での増量計画

柔道の個人戦の階級には7階級あり、60kg級、66kg級、73kg級、81kg級、90kg級、100kg級、100kg超級となっています。

私の普段の体重だと64kgくらいなので66kg級なのですが、66.1〜73.0kgの範囲内で体重を増やして73kg級に出場するという計画です。

2kgちょっと増やせば73kg級に出場することは可能なのですが、柔道に限らず階級制の格闘技はほんの少しの体重の差が試合の結果を左右することも多々あります。試合で勝ち結果を残すためにはリミットぎりぎりまで体重を増やす必要がありました。

また、個人戦だけでなく体重無差別の団体戦にも出場しなくてはならなかったので増量は必須でした。チームのため、自分のためにひたすら増量しました。

1日の目標は米1升

増量と言ってもただ食べまくるだけで体重を増やすのは難しいのです。毎日たくさん練習し、なおかつ代謝も良く、まだ身体の出来上がっていない高校生は食べても食べても太りにくいのです。

さらに、私の家系は太りにくい体質なので、他の人よりもなかなか体重が増えなかったのです。それでも、食べなくてはいけないのでかなり苦労しました。

基本的な食生活は朝5時半に起床し、米2合に目玉焼き、納豆等を食べ学校へ行きます。朝練が終わり、ホームルーム前にお弁当を食べます。

これも米1合におかず等です。さらに2限終わりの休み時間にまたまた1合分のおにぎりを食べます。

そしてお昼、柔道部では昼食をみんなで集まって食べる習慣がありました。ここでは2個目の弁当と先生が炊飯器で炊いてくれた米を食べます。少ないおかずですが2合くらい食べます。

そして、部活で3時間の猛練習を終えマネージャーが握ってくれたおにぎりを1合分くらい食べて帰宅。夕食は4合くらい食べます。おかずも肉などのタンパク質を重視してひたすら食べます。このように1日1升を目標に食べまくります。

基本的にはこれを毎日繰り返します。休日も1升食べます。合宿の時はもっと食べなくてはなりません。朝から揚げ物オンパレードの中で丼5杯のノルマを課せられ、ノルマを達成するまで終われません。

満腹になり、箸が止まっていると先輩に無理矢理口に食べ物を詰め仕込まれる苦行でした。なので、1年中満腹状態でした。整腸剤も持ち歩いていました。これほどの量を食べることが出来たのは頑丈な身体と過酷な練習があったからだと思います。程良い練習では、食べれなかったと思います。

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贅肉なしで9kg増量の結果は?

そんなこんなで高校3年間ひたすら食べ続け、猛練習に励んだ結果、体重は入学当時64kgでしたが卒業する頃には73kgまで増やすことに成功しました。身長は1㎝も伸びず168㎝のままでした。

あれだけ食べたのに、たった9kgなのかと考える方もいらっしゃると思いますし、同じような体験したことがある方は9kgもと考える方もいらっしゃると思います。私の中では、9kgしかという感じでした。

太り方も贅肉がついてぷよぷよな身体ではなく、無駄な肉がまったくなくレスリング選手のような身体つきになっていました。そのおかげで、個人戦では全国大会には届かなかったものの地方大会で入賞するくらいにはなれました。

中学時代県大会に出場することも出来なかった頃を思えば大躍進だと周囲も言ってましたし、自分でもそう感じていました。団体戦でもレギュラーとして自分よりも重い体重の選手に勝てるようになりました。

これは紛れもなく増量による肉体改造の結果だと考えます。それでももう少し、栄養バランス等も考慮しながら食べることが出来ればさらなる増量も大会結果もさらに伸びていたのではないのかとも考えていました。

高校時代、私も両親も食事や栄養についての知識に乏しく試行錯誤の繰り返しでがむしゃらに食べ続けてきただけだったので、知識があり理に適った方法で行えれば良かったなと思いました。それでも充実した高校時代であったと思います。

(文・すーさん)