キックボクシングという格闘技は体重別で階級が分かれています。選手たちは自分の普段の体重から試合に適した体重まで落として試合をします。
なぜなら軽い階級の方が重い階級と比べたら力があまりなく力で押される心配がないからです。
体重を落とすと軽い階級になれるのと自分の体も軽くなるので試合でのパフォーマンスが向上する利点があります。
私は普段の体重が65キロなのですが、初めてのプロの試合での契約体重が57キロだったので2カ月間で約8キロの減量をしました。
キックボクシングの減量方法
ボクサーの減量と言ったら質素な食事ばかり摂り、サウナスーツを着て走ったりするのを想像すると思います。
実際どうやって体重を落とすのかというと、ササミなど低脂肪高タンパクの食事を多くしたり、試合直前になってくると最後の追い込みで汗を出したりといった方法が一般的です。
選手はそれぞれ自分に合った減量方法を工夫しています。ここでは私が8キロ体重を落とすまでに行った7つのことをお伝えします。
1.予定体重をカレンダーに書き込む
私は2カ月という期間をかけて8キロ落とします。
最初におおまかな計画をカレンダーに書き込みます。
減量目標となる8キロを2カ月(60日)の日数で割ると、1日あたり約133グラムとなります。そして、カレンダーにその日までに何キロまで落ちている必要があるのかを記載します。
毎朝体重計に乗り、その日の予定体重まで落ちていて大丈夫だったら丸をつけ、ダメだったらその日は食事の量を減らすなどして調整し、できるだけ予定の体重に近づけるようにします。
2.炭水化物は少しずつ減らしていく
次に食事について説明します。食事は初めから炭水化物を完全に断つのではなく少しずつ減らしていっています。
朝はお米150gに焼き魚と味噌汁、野菜類などバランスの良い食事を心がけます。お昼はあまり考えず脂っこい食事は控え米は150gくらいに抑えることを意識しています。
3.夜は食べずにプロテインだけのことが多い
夜は練習後の夜遅くに食事を取るので軽めにして炭水化物は取らないようにします。私の場合プロテインなどを飲んで他に水分を取るとお腹が膨れてしまって食べなくても寝れてしまうので、夜はほとんど食べないことが多いです。
4.停滞期は様子を見ながら調整
ある程度体重が落ちてくると停滞期になり同じ食事を続けていても体重が落ちなくなってきます。
その場合はお昼ご飯の炭水化物を100gくらいまで減らします。そうすると食事の変化とともに体重も変わっていきます。それでも体重が落ちなければお昼の炭水化物は完全に抜きます。
5.減量は食事+運動が大切
減量は食事だけで出来る訳ではないです。 毎日の練習に加え、ランニングなどの有酸素運動を多く取り入れます。
減量は食事+運動が大切だと考える私は、練習がない日でも走ったり、筋トレをしたりしました。ときには疲れ抜きを兼ねて温泉や岩盤浴に行って代謝をあげたりと、自分の体に気を使いながら契約体重まで落としました。
6.友達も減量を応援してくれる
減量中は友達とのご飯のお誘いも遊びも減量と練習の忙しさで断るしかないのですが、事情を話せば友達も減量を応援してくれます。友達の応援もやる気に変えて継続することができました。
7.最後の2週間で一気に落としていく
最後の2週間くらいで大体一気に3キロくらい落とします。その時の体の状態を見て炭水化物をとるか考えながら徐々にサラダチキンだけになっていき、最後の3~4日は一切炭水化物を取らないことが多いです。
減量は成功し、プロ初試合で勝利!
自分の体が8キロも落ちるとものすごく軽く感じられ、動きやすくなります。
体重を落としてる時にはいつものように揚げ物などのおかずや間食は食べれないので、体はものすごく甘いものやご飯類を欲して食べたくなります。
そういうときは体重が落ちた時の達成感をイメージして欲求を紛らわし、我慢するようにしました。
試合は頑張って落とした成果もあって今まで以上の仕上がりになり体も思ったようにスイスイ動き、見事勝利することができました。
(文・rio)