キックボクシング 練習

上達は練習量だけで決まらない?キックボクシングの講習会がヒントに

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もともと運動は苦手で、スポーツ歴が唯一幼少期の水泳(5年程度)という感じ。

走るのも苦手、持久力もない。キックボクシングを始めてみたものの、打撃も勢いで何とか打つ感じで、体の大きな相手と組んだ場合に、安定して打撃を打てないことが課題だった。

体格をとっても、女性のなかでも、かなり小柄なほうで、小さな体を活かし、スポーツを行なううえでの唯一の取柄である柔軟性を活かしてなんとかしていたがいまひとつ思うように体を操れていないように感じていた。

同じころ、自分と同じくらいの体格でも活躍している女子選手が、同じジムにいた。

その人は練習熱心で、ジムにも頻繁に顔をだしてはいたが、仕事柄、しばらくジムに現れないことも時々あり、練習量だけの問題ではないのでは?と感じていた。

医師の肩書を持つプロ選手の練習に注目

それまでの自分は、持久力の強化といえばサーキット、打撃の強化といえばひたすらミット打ちとサンドバッグ打ちという練習メニューという一般的な練習を行なっていた。

その時に、私が所属していたジムに、医師とプロ選手という二足のわらじを履く、かなり個性的な選手がいた。

その選手は、ジムの会長曰く

「大学時代からジムには所属しているが、医大は忙しいし、今も医師として忙しいので、練習はそんなにしていない。
ただ、彼は頭がよく、効率的な練習方法をよくわかっているし、医師なので、体の構造をよくわかっている。
なので、最小限の練習量で最大限の力を発揮できる貴重な選手」

ということだった。

会長の言葉どおり、たまにふらりとジムに現れ、体を動かして帰るという感じで、忙しいときは全くジムにも顔を出さないこともあるが、そんなことは関係なく、試合では強さを発揮していた。

週に6、7回はジムで過ごすというプロ選手が多いなか、彼は焦ることもなく、ふらりと現れて、軽く動いて帰るという感じだった。

そんな彼が、たった一度きりではあったが、体の構造を分析したキックボクシングクラスを開講したことがあり、そこに参加した。

そこでの内容がかなり印象的だった。

汗をかかない講習会の効果は?

講座の内容としては、ミットや、サンドバッグは使用せず、サーキットも行なわない。

まるでバレエのレッスンのように、体の軸を意識しながら、蹴りやパンチの型を作るという講座だった。

ヨガの型を直すインストラクターのように、参加者ひとりひとりの型を直したり、骨の構造を説明したりする内容だった。

その時は、ほとんど汗もかかないため

はたしてこれで練習になるのだろうか

と思ったが、翌日、とんでもない筋肉痛になったので、やはり、本来動かすべきところをしっかりと動かした結果だと思った。

格闘技といえば、ひたすら練習を重ね、汗をかき、地道な努力を積み重ねることで結果を残すことがやっとできるというのが、一般的なイメージだと思うし、自分自身もそう思っていた。

もちろん練習量はとても大切ではあるが、それだけではなく体の構造を理解し、効率的に動かすことで、その人の最大限の力を発揮することができるということを実感した。

私自身、その講座に参加したのち、そこで教わった姿勢や、体の末端ではなく、中心に近い側を意識して動かすということを意識しながら日々のジムワークをこなしていると、今までと比べて、動きが安定していくのを実感することができた。

また、頭で考えることで、冷静に動くことも自然に身に付いたと思う。

実力がついてくると、会長にも

おまえいつ試合出るの?

と声をかけていただけるようにもなった。

結局は、仕事の都合で実際に試合に出ることは実現しなかったものの、日々の練習のなかで十分に効果を実感することができた。

格闘技の世界では、競技を追及する余裕のあるプロの選手以外は、十分な練習量を確保できないことは多い。

そうした中でも、体の仕組みを学び、よく考え、ひとつひとつの動きを意識して練習することで上達していく方法もあることを知った。

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