30代になり体力がなくなってきたことでジムを探していました。
最寄り駅には多くのジムがありますが、目に留まったのは「元ボクシングチャンピョンが教えるジム」でした。
30代女性のボクシングジム選び
駅近のビルの2階にあるジムは、いつも窓が開いているのに窓は曇りガラスで中の熱さが伺えました。ミットを打つ音、タイマーの音が外まで響きわたっていました。
ジムのHPを見てみると、「小学生から70代までの会員がいます。体力に自信がない、ボクシングって怖そうなどと思っている方も一人一人のココロとカラダ向き合いしっかりと指導をしていきます。女性も大歓迎です。まずは見学にお越しください」と書いてありました。
ブログには練習の様子が掲載されていました。20代の女の子がパンチを繰り出す写真、小学生の男の子がジムの会長の話を真剣に聞いている写真、現役ボクサーが練習をしている風景などがあり、会員の一人一人が真剣に取り組む様子が伺えました。
私もジムに通うのであれば真剣にそして楽しく通いたいと思いジムの会員になりました。
ボクシングジム初日、登録を済ませる
ジムの初日は登録のため名前、住所と身分証の提出。そしてジムに入った目的を書く箇所があり、「体力作り」「プロを目指す」「趣味」「ダイエット」がありました。私は「体力作り」と「趣味」の所に○をつけました。
練習風景を覗くと20代~50代の男性が約10人いました。その中に女性は1人です。やはり元チャンピオンが練習を指導しているだけにあたって現役の選手も練習をしていました。
この中で自分も練習をするのかと思うと緊張してしまいこのまま辞退をしょうかと思いましたが、初心者であろう20代の女の子がミット打ちをしている様子をみて私も入ったからには、この女の子みたいに練習に参加したいと意欲が湧いてきました。
体力づくりのためのボクシング練習
教えてくれたのは、元チャンピョンではなく元チャンピョンの奥さんのAさんでした。初心者、女性、子供はAさんに教えてもらうみたいです。
私がジムに入った目的の「体力作り」と「趣味」が中心の練習が始まりました。まずは準備運動でストレッチを10分間行います。
ストレッチはとても重要で、関節の可動域が広がり筋肉がエネルギッシュに動いてくれるようになります。また体をしっかり伸ばすことで怪我の予防にもつながります。
縄跳びを3分間を5セット
次の練習内容は縄跳びです。縄跳びを3分間飛んだ後1分間の休憩をします。これを5セット行います。
飛び方は自由ですが、Aさんのオススメは「初心者は駆け足飛びが良い」と言われました。縄跳びに含まれる要素としてはボクサーにはリズム感が重要でパンチを出すリズム、避けるリズム、相手のリズムを崩し自分のペースに持ち込むこと、などがあるそうです。またフットワークの強化ともなります。
全く体を動かしてなかった私にとってはとてもキツイ練習でした。何度も足が引っ掛かり、まともに縄跳びが出来ませんでした。
シャドーボクシングでパンチの基本を学ぶ
次の練習はシャドーボクシングです。
シャドーボクシングとは鏡の前に立ち自分のフォームをチェックする目的や、相手がいると想定して脚を動かしながらパンチを繰り出す練習をします。
ここでパンチの基本のストレート、フック、アッパーの正しいフォームを教わります。
パンチを打つタイミングや、ガードの上がり下がりはないかを鏡でみながら修正をしていき正しいフォームを身に付けます。
目の前に相手がいるイメージで脚を使いながらジャブからのストレートなどイメトレをします。
リングの上でミット打ち
いよいよリングに上がっての練習のミット打ちです。
トレーナーがミットを持ち、動きながら実践に近い形での練習となります。ここでAさんと交代をし、元チャンピョンとのマンツーマンでの練習となりました。
シャドーボクシングでおこなったワンツーをしっかりと打っていきます。
私が緊張をしているのを察知し、元チャンピョンは優しく指導をしてくれました。
「パンチの重たさは思った以上にあります。気を付けるところは、パンチを打った後の防御が出来ていないので防御を意識すること。後は体にブレがあるので体の軸を強化していきましょう」
たいしたパンチでもないのに褒めてもらい私のやる気をさらにアップさせてくれました。次回からの練習のどこに力をそそいでやるのかを教えてもらったのが元チャンピョンとの練習で大きかったことです。
入会してから3か月がたった頃には、縄跳びも引っ掛かる回数が減り5セットを難なく飛べるまでになりました。
体力もついて来たので以前よりも体力強化の為メニューを追加するまでになりました。
指摘をされた防御、軸も徐々ではありますが良くなってきました。初心者の女性にも同じように指導をしてくださった元チャンピョンには感謝しています。
目的としていた「体力作り」はクリアをしましたので今度は楽しくボクシングに取り組んでいきたいと思いました。