高校ボクシングの試合をバンタム級(52~56キロ)で登録していました。
試合の4カ月前までは体重が64キロありました。
試合の3カ月前までは何も気にせず練習をして少しだけ夜ご飯の量を減らすことにしました。しかし、体重はほぼ変わらない。
63キロぐらいにしか落ちなかったのでそれから朝、昼、晩のご飯の量を少しずつ減らしていくことにしました。
試合1カ月前に5キロオーバー
朝6時に起きて40分ほど近くのグラウンドで走ったりシャドウやストレッチなどをしてまた走って家に帰り学校へ行っていました。
そして試合の1カ月前の体重は61キロ。こんなに頑張っているのに何故体重が落ちないのかとイライラしたりもう無理だど落ち込み全ての考えがマイナスになっていました。
親や学校の先生に少し注意されるだけでイライラが隠せず暴言やものに当たってしまうことなどがありました。それから、絶対に真似をしてわいけないような減量方法が始まりました。
高校生がやってしまった間違った減量方法
試合まであと2週間、私の体重は61キロ。後最低5キロほど落とさないといけない状況でもちろん朝ごはんは何も食べませんでした。
お昼ご飯はさすがに授業中などお腹がなると恥ずかしいと思っていた頃だったので野菜メインで普通のご飯の半分ぐらいをよく噛んで食べていました。
学校が終わるとすぐボクシングジムに行き、上下長袖のインナーをきてその上に上下スウェットを着てそのまた上に上下のサウナスーツを着て最後にまたスウェットの上下を着て練習していました。
想像もつくと思いますが何もしていない状態でも暑く、なにより服を重ね着しすぎて動きにくいのです。それで、いつも通りに練習をして休憩の時も水を飲まず水を口に含みぐちゅぐちゅしてから吐き捨てて喉を潤していました。
そしてストーブ2個の前に座り、体育座りして大きいビニール袋をかぶります。自分の体内に入っている水を抜くというやり方です。
ビニール袋に入っていると本当にサウナより暑かったです。練習中も、いつもの倍以上疲れ、めまいが止まらないほどで本当に死ぬかと思いました。
そして試合の2日前に55.6キロまで落とすことができ、試合に出ることが許されました。そんなやり方で体重を落とした私でしたが準決勝まで勝ち進みました。
試合前日もサウナとホテルで水抜き
自分と同じ高校の人も友達もおらず一緒に頑張る人が誰もいませんでした。
1人でホテルに泊まっていたので何を思ったのか夜ご飯でハンバーグ定食とバナナチョコパフェに惹かれ、食べたらダメと分かっているのに食べてしまい、およそ3キロぐらい体重がオーバーしてしまったのです。
急いで近くの温泉に行き倒れそうになるまでサウナに入り汗を出しました。それでも後1.5キロほどオーバーしていてホテルのお風呂にお湯を溜めて朝の3時ごろまで使っていました。
朝には56キロを下回っていたので大丈夫でしたが、完全に寝不足になり体調もものすごく悪い状態で試合をして、当然ながら試合に負けてしまい3位という結果になってしまいました。
ものすごく悔しかったですが自業自得でしたので甘かった自分にすごく腹が立ち引退しました。
当時の私は少し尖がっていました。もし他の高校の選手と話しをして仲良くなり、一緒に行動ができるようになっていれば止めてくれていたかもしれないとも考えます。
格闘技で大事な事は技術や強さなどもありますが、メンタルや人との関わりを大事にしないと本当に強くなれないのだと思いました。
(文・K.D)