高校の先生からボクシングをしないかと誘いがきて私も興味があったので、地元の近くにあるボクシングジムに連れて行って貰いました。
私はただ強くなりたかっただけで入ったのですがみんなプロを目指してものすごくストイックに練習している人ばかりでした。私はただ単に練習をしているだけでしたがある日、ボクシングジムの会長に高校ボクシングの大会にでないかと言われ、出場を決めました。
それから毎日学校が終わってからすぐボクシングジムに通い夕方の18時から21時まで毎日3時間の練習をしました。
1日ジムで3時間練習しているのは自分だけでした。本当に厳しい練習を毎日していたのでものすごくきつかったですが本当に強く、うまくなりたいと思いながらボクシングに取り組んでいました。
ボクシングのクロスカウンターを得意技に
私の得意技は、相手が左手でジャブを打ってくるのと同時に合わせながら自分の右ストレートを相手の顎を狙って打つクロスカウンターです。
その技を知ったきっかけは同じジムで練習をしていたMMA(総合格闘技)の試合にでている先輩でした。
先輩がクロスカウンターを試合で使い相手からたくさんダウンをとっていたのを見てその先輩に教えてもらいました。
ミットを持った先輩が左手でジャブを出すのに合わせて自分の右ストレートでミットを打つ練習をたくさんしました。
この練習で難しかったことは相手が左ジャブをだしてから自分の右ストレートをだしてしまうともう遅くてパンチがあたらないところです。相手の技を見てから出すのではなく、ほぼ同時に出すようにします。
クロスカウンターで試合を有利に進める
クロスカウンターを打つときは、相手が左ジャブをだしているので左手のガードがない状態で、しかもカウンターなので当たると普通の倍ぐらいの威力があります。
私はクロスカウンターを試合で使うことが多くなり普通のストレートとクロスカウンターを使い分けたりして多くのダウンをとることができました。
そして、そのクロスカウンターを一度でも成功させることができたら、相手はそのパンチが恐怖になりあまり手を出してこなくなります。相手から攻撃を仕掛けてくることが少なくなるので試合を有利に進めることができます。
試合でクロスカウンターを使うときのポイント
クロスカウンターを試合で使うポイントは、クロスカウンターばかりを使っていると対応されてしまうので普通の真っ直ぐのストレートを使い、軌道もほぼ同じにしてどっちかわからなくさせることです。
左ジャブで誘いながらするともっと良くなると思います。向いてる向いてないなどもあるとは思いますがたくさんの練習をこなせば誰でもできるようになると思います。
しかしクロスカウンターは一つのパンチで相手をダウンさせられるほどのパワーがありますので、攻撃パターンがそれだけになってしまいこの技が当たってもそれで終わって次のパンチをださなくなってしまう傾向があります。
私もこの癖を治すのにものすごく苦労した覚えがあります。クロスカウンターだけに頼らずそのパンチをだしてからも左フックや左アッパーなどを取り入れて相手をダウンさせることが大切です。
またクロスカウンターにこだわり過ぎると相手が左ジャブをだすのをずっと待ち、自分から攻撃を仕掛けなくなってしまうことがあり、相手に何かを待っていると勘付かれ攻略されてしまうことがあります。
対策としては、いつも通り普通に左ジャブなどを上や下に散らして相手にバレないように他の攻撃をだしながら誘い出し、クロスカウンターを待つようにすることです。
そして、クロスカウンターを出し、相手がこれを意識するようになったら自然とガードが上がりボディーがガラ空きになります。そこを狙ってボディーを打ち、また相手のガードが下がってきたら上に、というように攻撃を上下に散らすのがポイントです。
(文・K.D)