弓道部OB、OGとの理想的な関係…技術指導から進路相談まで

私は高校生の時に弓道部に所属していました。

弓道部には顧問と副顧問がいますが二人のとも弓道経験はありません。

そんな中指導してくださったのはOGの方二人です。男性と女性で週一程度、学校に来てくれます。

二人とも元国体選手で素晴らしい実績をお持ちの方です。もう尊敬しかありません。そんな二人はものすごく厳しいというわけではなく、指導方法が的確かつ優しいのが特徴です。

OB・OGから弓道指導を受ける

また、男性の方はお父さんみたいな存在で悩みとかも聞いてくれて、頼りがいのある方です。試合や大会の際には、必ず応援しに来てくれて部員一同大好きな人です。

女性の方は、年齢が私たちに近く、かつ女同士のためなんでも相談していたし、友達みたいな関係でした。弓道に関する悩みだけでなく、勉強や恋の悩みまで何でも相談していました。

ここでは男性OBの方の指導について話します。その方は、元国体選手のため技術力が半端なく高いです。

また、大人になった今でも弓道を続けているので、レベルは確実に高いです。その方は何人もの射形を見ているので、その分改善法もたくさん持っていて各人にあう指導方をしていました。

弓道の技術指導を受ける

具体的には、私は早気というものに悩まされていました。早気と聞いて分からない方もいると思うので、説明します。

弓道には射法八節と呼ばれる基本的な動作があります。足踏み・胴造り・弓構え・打起こし・引分け・会・離れ・残身です。これの会という動作は、具体的に弓を引いた後の矢を放つ前の動作になります。

この会は基本的に7秒程度あるのが理想です。この会が何秒も持たない場合やまったくない状態のことを早気といいます。

もの足りないくらいの指導と程よい距離感

学校に来てくれる時は必ず見てもらうようにしただけでなく、連絡先を交換して自分の射形を動画に収め、送ったりもしていました。

指導の際には、毎回的確にアドバイスをしてもらっていました。

実際にその方が私の射形を手で直し、体で覚えるような感じでした。ですが、毎回毎回体を直してくれるわけではありません。むしろ、体をいじってくるのは少ないです。

それ以降は自分でやれというスタンスでした。もっと見てほしいと物足りなく感じるかもしれませんが、私にとってはそのくらいの距離感がちょうどよく、先生に指導してもらって改善されたあの感覚を自力でやろう!と前向きに頑張れました。

弓道で会を持てない…「早気」を改善する練習法
弓道には射法八節と呼ばれる基本的な動作があります。 足踏み・胴造り・弓構え・打起こし・引分け・会・離れ・残身です。 この内の「会」という動作は、具体的に弓を引いた後の矢を放つ前の動作になります。よく、弓道といったらこの動作をイメ...

進路の悩みも相談できる関係

女性の方は主に精神面で支えられました。同性ということもあり、勉強で辛くなったり、部活でしんどくなったりしたときにはすぐ相談していました。

この方とも連絡先を交換したので、友達のような感覚で相談していました。

具体的には、私が高校3年生の時進路に悩んでいた時です。弓道を最後まで続けるか、はやく引退して勉強に専念するか…。その方は後悔ないようにやりたい方やりなと言って下さったので、弓道をまだやりたいと思い、結局11月ころまでやっていました。

その結果、国体選抜選手にも選ばれて、弓道を続けていて本当に良かったと思っています。

二人のおかげで、やりたいことは迷わずやるようになりました。後から後悔するくらいなら、やって後悔したほうが良いと思ったからです。何事も挑戦あるのみで、不安を可能性に変えて取り組むことが大事なんだなと思いました。

今はなかなか環境が整わず、弓道をやることができていませんが、今でも連絡をとっていて、またやりたいと思っています。