20代前半のときはちょうど空前の格闘技ブームでK-1、PRIDEが盛り上がっている時期でした。
生観戦するほど好きで見るだけでは物足りなくなり、特にスポーツ経験はない僕でしたが実際に格闘技をやりたくなりました。
近所にはボクシングジムしかないため、格闘技のベースになると思い門を叩きました。
打撃のベースとしてボクシングを始める
当時PRIDEで活躍していた選手のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラやミルコ・クロコップは総合格闘技でしたが、打撃のベースはボクシングだったので、ボクシングが上達したら総合格闘技も学びに行きたいとプランを考えていました。
そして早速、京都にあるボクシングジムに体験してから、入会を決意しました。
ボクシングの腰の回転の習得に時間がかかる
腰を回す動きや、パンチを出す動きなど、スポーツ経験もないため、他の人より覚えが悪かったと思います。
どうしてもぎこちなくなり、体の力を拳に伝えるという一連の動きが非常に難しく感じました。
慣れないうちはほぼ手打ちになってしまいます。手打ちと体全体を使ったパンチとの違いも実際にもらったことがないため理解も難しかったです。
案外野球、サッカーなどやっている人は腰を回す動作もおぼえているため、パンチを繰り出し、腰を回転させる動作等上達が早かったと思います。
コツコツ練習を続け、スパーリングができるレベルに!
人より覚えが遅かったですが、週2回は必ず通い、6カ月ほどでスパーリングをやらせてもらえるレベルにはなりました。
やはり好きなので、上達したい思いは強かったです。
なお僕のポジションはフィットネス会員であるためか、プロ志望とはいえスパーリング初挑戦の練習性の相手をすることが多かったです。
さすがにプロ相手では、ボコボコにされるので、そのレベルが緩すぎず、適度な緊張感もあり、楽しかったです。
相手のパンチももらわないようにガードはしっかり上げる練習をしていたので、被弾率は低かったと思います。
左のパンチが得意技になるまで
僕の得意技は左ジャブです。また左フック、左ストレートも得意です。なぜなら、左効きのオーソドックスだから、左手が利き手なためです。
これを言うと、サウスポーにすればよかったのにという方も多かったですが、始めボクシングジムで教えてくれたトレーナーがオーソドックスでいいやろということでそうなりました。
やはり利き腕である左手のコントロールの方が右手よりも正確で、ジャブ、フック、左ストレート等ヒット率が高いと思います。「左を制する者はボクシングを制す」という名言があることも納得ですね。
一方、モーションの大きい右手のパンチは威力があり当たれば決定打になることは間違いないですが、狙ってもなかなか当たりません。左手のパンチをコントロールしてから当てることが大切だと思いました。
左のパンチの練習法
左のパンチのポイントはやはり、基本を反復練習し、精度を上げることです。私は左効きのため左のパンチはもともと得意ですが、基本をマスターしてからより上手になったと思います。
ジムにいくとジャブの練習は、鏡を見ながらのシャドー、サンドバック、ミット打ちでトレーニングしますが、上手くできるまでいくつもの修正ポイントがあります。
悪い例としては、ジャブを打つときに
- 肩が上がる
- 脇が開く
- ガードが下がる
- パンチを打ったらすぐ引く
- 力みすぎ
などはよくある間違いなので注意しましょう。
このようなチェックポイントを自分で意識しながら練習をするのはもちろんですが、自分より上手い人に悪いところを指摘してもらうと上達のスピードもかわります。
練習中は体を動かすことに夢中ですので時間が経つとチェックポイントを忘れてしまいます。メモに残しておくと良いでしょう。