接近戦が得意のジェイソンマロニーに、井上尚弥がワンの後のカウンター

ボクシングを自身もやっており、井上尚弥vsジェイソンマロニーはすごく楽しみにしていた一戦でした。

2019年はメイウェザーが那須川天心選手と試合をし、2020年はyoutubeで朝倉未来選手初め、格闘家の方が多数活躍した時期で格闘技会が盛り上がっていました。なので、世の中的にもかなり盛り上がった試合だったのではないかと思います。

井上尚弥vsジェイソンマロニー

井上尚弥選手は日本ボクシング界はじまって以来の天才という呼び声も高いボクサーです。もしかすると、アジアの大スターであるマニーパッキャオ選手を超えるのではないかという声も耳にします。

例えば、ボクシングの元世界チャンピオンの長谷川穂積選手もテレビにおいて、「スピード5、テクニック5、ディフェンス、パンチを避ける能力5、経験、アマチュアも含めて経験も5、パワーがマイクタイソン 」と井上尚弥選手のことを絶賛しています。

現在、井上尚弥選手はバンダム級を統一するということに目標を定めておられます。

一方のジェイソンマロニー選手はアマチュアボクシングも経験のある、そして、兄弟でボクシングをしているプロボクサーです。

特徴としては、あまり穴のないボクサーだと言われています。そして、接近戦には定評があります。現に、WBSSという大会でロドリゲス選手と戦った時も接近戦でロドリゲス選手を苦しめたシーンがありました。

井上尚弥選手との試合以降、日本人のファンが増えたように思います。マロニー選手のインスタグラムのコメント欄を見ても、日本語のコメントが増えています。今や、日本にもファンが多い選手です。

接近戦を仕掛けたいジェイソンマロニー

事前の予想では、井上尚弥選手が何ラウンドでマロニー選手をKOするのか、早期のラウンドで試合は終わるのではないかという予想をしているプロボクサーやコメンテイターが多かったです。

実際の試合展開としては、序盤は井上尚弥選手が後ろに下がるシーンも見受けられ、多くの人の予想に反して、ジェイソンマロニー選手が良い試合をしているように見られました。

ジェイソンマロニー選手の戦い方としては、得意の接近戦で初めは少々上手くいきましたが、井上尚弥選手には強烈なボディーブローがあるので、中々接近戦も仕掛けられないというような感じでした。

なので、距離をとってチャンスをうかがっていました。マロニー選手の慎重な試合運びに井上尚弥選手もフラストレーションが溜まっているのか隙を作りたいと考えたのか、ノーガードでマロニー選手に向かっていく井上尚弥選手の姿も見受けられました。

井上尚弥が見せた、ワンツーのワンの後のカウンター

6ラウンド、井上尚弥選手の強烈なパンチが当たりました。そして、7ラウンド目に井上尚弥選手がずっと練習していた形である、ワンツーのワンの後にカウンターを入れるという形でマロニー選手をKOしました。はやはり強すぎたボクサー、井上尚弥選手という感じでした。

抜群の破壊力のある井上尚弥選手に向かっていくマロニー選手の勇敢な姿にすごく感動しました。事前にマロニー選手が、本物のボクサーに勝って、世界チャンピオンになると話していた内容を試合で実現させようとしていたのがものすごく伝わってきました。

私自身、パンチが怖くとも試合の際は相手に臆せず向かっていく勇気があるのか?もしかして欠けているのではないか?ということを考えさせられた一戦でした。