空手の大会に出場するため、中学から高校までの短期間の間に増量と減量を繰り返しました。失敗もありましたが、良い経験になったと思っています。
中学で経験した7キロの増量
中学生になった私は中学一年生から中学二年生にかけて成長期を迎えたこともあり、身長が急激に伸び155センチだったのが164センチになり、体格も変わりました。しかし、本来のその階級の理想体重に比べ、体重が足りませんでした。
体重を増量しなければならない状況を迎えた私は大会出場に向けて体重増加に臨みました。元々、身長が無かった事もあり、肉体改造を行なっていました。筋肉トレーニングや、食事を多めにとる、ランニングなどを常日頃やってきました。
その為、体重増加はあまり難しくないだろうと感じていました。しかし、成長期を迎えて体重がある程度は増えていたためか、そこからさらに増量となるとそう簡単ではありませんでした。
規定の体重に達しなければ大会に臨むことができませんので、朝、昼、晩とご飯の量を増やし、小さく握ったおにぎりを持って行って学校の隙間時間に食べました。ランニングも継続していたため、走ると体重が落ちることもありましたが、食事の量を増やした効果が現れたのか徐々に体重が増えていくようになりました。ついには、2カ月間で7キロの増量に成功しました。
急激な増量の影響
次に壁にぶち当たったのが体のキレです。急激に体重増加をした為か、思いのほか体が重く感じ、筋肉よりも脂肪で体重が増えていたことを自覚しました。親からは、「太ってから筋トレして、その脂肪を筋肉にすればガタイが良くなる」という説を聞いており、これを励みに筋肉をつける努力をしました。
後で知ったことですが、実際には脂肪が筋肉に変わることはないそうです。ただ脂肪が沢山ついている体は、遊離脂肪酸というエネルギー源が豊富にあるので、痩せている人に比べれば筋肉をつけやすいというのは本当のようです。また体重が先に増えていれば、心肺機能や臓器の働きも増えた体重に早めに適応するでしょう。
特に重視していた筋トレは腹筋と背筋、また、首も太くするとパンチの威力が上がると本で読んでいたので、首も鍛えました。増量した体にもともとのキレがが戻ってきて、中学2年生にしてはいい体を作ることができたなと思いました。
増量から一転、減量することに
高校に入ると、階級を下げるということになり増量に続いて、減量を始めることになりました。そのころ、増量が成功した上に筋肉もつき、ベスト体重となっていました。ストレスなく食事を自由に取っていたので、いざ食事制限するとなると大きなストレスを感じました。
基本的な食事制限とランニングで落としていこうという計画で始めたものの、2カ月という短い期間に5キロ減らす必要があり、このままでは間に合わないと感じて、岩盤浴やサウナに通い汗を出すこともしました。
減量自体は成功したものの短期間で急激に落としたため、試合では体がついて来ず、負けてしまいました。エネルギー不足になっていました。さらに悪いことには、急激な減量をしたせいで試合後にリバウンドしてしまい、次の試合までにまた減量が必要になりました。
減量の失敗から学んだこと
減量の失敗で痛い目をみた私は、次の減量は慎重に行うことを誓いました。幸い、次の試合までには時間がありました。半年かけて3キロ減量すればよいので、計画通り地道に継続すれば達成は難しくなさそうです。
- 毎日朝、夜のお風呂上がりの体重測定
- 1日のカロリーなどをノートにまとめて管理
- ランニングを毎日10キロ
- サラダ中心の食事を心がけ、炭酸飲料やお菓子は控える
という方法で、目標体重まで落とすことができました。
当時はその体重で試合が組まれることが先々多くなることが分かっていたので、一度減量に成功してからは、あまり大きく体重を増やさず、試合に出られる体重のままキープすることを心がけました。
実は、減量に対してストレスを感じていたのか後々になって頭に小さな脱毛が見つかったりもしました。正しい減量方法が分からないときは、食べては吐いてを繰り返したこともあります。これではエネルギー不足になるのは当たり前と、今なら理解できます。このような経験を中学から高校のうちに経験できて大変勉強になったと思います。